舞台『メサイア-紫微ノ章-』
メサイア・プロジェクトまとめ
舞台『メサイア-紫微ノ章-』
このブログでは、舞台『メサイア -紫微ノ章-』についての世界観や舞台中の難しいセリフを分かりやすくまとめています。
時系列では、メサイアシリーズ4番目のお話になります。
サクラと対立している評議会側をメインとした、メサイアシリーズのサイドストーリーになりますが、評議会を抜けた三栖と周の今後や、白崎 護と悠里淮斗の原点を描いた重要な作品となっています。
こんな人にオススメです
- 評議会の話が好き
- 白崎 護と悠里淮斗の原点が知りたい
- 「紫微ノ章」をサクッと知りたい
- 「紫微ノ章」を解説して欲しい
メサイア・プロジェクトまとめ 舞台『メサイア-紫微ノ章-』
introduction
軍事協定「ワールド・リフォーミング」により、世界各国が大幅な軍縮と兵器の開発禁止に調印。世界から戦争が消えた。
しかし、有史以来争いを続けてきた人間が戦争を捨てることはなかった。戦争は今も続いている、スパイによる情報戦争に形を変えて。
story
表だった戦争は無くなったが、無差別テロや闇に潜む工作員による脅威が一般市民の平和な暮らしを脅かし続けている。国を守る防波堤として、最前線で最重要案件の捜査にあたっているのが公安四係。
幼い頃に家族を亡くし、施設で育った白崎 護(しらさき・まもる)はそこで出会った親友、悠里淮斗(ゆうり・かいと)と暮らしている。淮斗は、公安のセキュリティーにも潜り込めるほどの凄腕のハッカーであるが、部屋に引きこもり外の世界へ出る事を頑なに拒んでいる。白崎はそんな淮斗の面倒を見ながら、公安の激務をこなしていた。
ある時、要人警護の任務で刑務官殺しの容疑をかけられた白崎は、身柄を拘束されてしまう。
一方、反政府革命組織のテロリスト集団・評議会では内部分裂が表面化。上層部の内輪揉めに巻き込まれた三栖と周は評議会を抜ける事を決意。
評議会は北方連合の日本での活動の窓口でもあることから、北方連合の新たな動きにより堤 貴也と御伯が視察に向かっていた。その間、日本での評議会の活動は工藤が一任することに。
北方連合からの借り物である、元人間のゾンビ“G”が突然の暴走。工藤は原因を探るために、堤 貴也の息子である、堤 嶺二(つつみ・れいじ)に接触。
堤 嶺二は刑務所に収監されている死刑囚で、白崎 護の要人警護の任務の対象者でもあった。
自らの死を偽装した我妻 鉱太郎の策略により、堤 嶺二を中心に危うい均衡のバランスの中で出会う、評議会と公安、そして三栖と周。更に、北方連合に視察に向かった堤 貴也の裏切りにより、暴走した大量のGに襲われる事態へと巻き込まれていく。
用語解説
ここからは、舞台『メサイア -紫微ノ章-』をより楽しむために、舞台中で登場する用語について1つ1つ丁寧に解説していきます。
先にアップしてある記事と重複している部分もありますが、シリーズの進行具合に合わせて追加修正しています。
軍事協定「ワールド・リフォーミング」
世界各国が大幅な軍縮と兵器の開発禁止に調印した軍事条約。期限は10年。 再調印の是非を問う世界会議が開催を控えている。
公安四係
評議会と呼ばれるテロ組織や、北方連合の工作員からこの国を守るため、重要案件の捜査にあたる警察組織。中でも四係は最重要案件の捜査にあたる部署。四係内でも、公安五係(サクラ)の存在を知る者はほとんどいない。
サクラ
軍事協定「ワールド・リフォーミング」後、日本には世界に対抗できる諜報機関や防諜機関が存在しないため国土防衛のため急ピッチで作られた非合法のスパイ組織。
公安五係に所属する公安工作員の通称。
※サクラの存在は公安にも秘密
北方連合
ユーラシア大陸の東側のほぼ全ての国家が参加する超大国。軍備推奨派の急先鋒。カラチョフ共和国をけしかけ日本を侵略するよう働きかけている。
評議会
反政府革命組織のテロリスト集団。軍縮による国力の低下を憂い、強い日本を取り戻す事が目的。しかし、内部分裂が表面化。北方連合とは同盟関係。
カラチョフ共和国
かつての中国共産党を倒し樹立された新政府。内戦で国内は荒廃し治安が悪く、社会主義の移行が進んでおらず国力は最底辺のまま。内乱の傷が深く北方連合の援助なしでは国として成り立たない。現状は北方連合の傀儡国家。
G
北方連合が開発した、痛覚を消し去り治癒力を高め人間をゾンビ化させる薬。カラチョフ共和国を使って日本を侵略しようと提供した、謎の開発兵器の名称“GRACE”の頭文字をとって“G”と呼ばれている。
ヘイハイズ
カラチョフ共和国の一人っ子政策により出生届を出されなかった戸籍を持たない子供たち。正式な数は数千万人とされる。
暗渠(あんきょ)
排水溝と呼ばれる警察省管轄のデータベースの最深部にある、厳重なセキュリティが施されたデータベース。超機密事項が隠されているというが、その情報自体が敵をおびき寄せる罠。
※暗渠の中に隠されていたデータは
散ルサクラ 残ルサクラモ
散ルサクラ
人物解説
神北竜二(かみきた りゅうじ)
サクラでありチャーチの学園長兼係長代理。一嶋のメサイア。一嶋不在時に係長代理を務める。
我妻 鉱太郎(あがつま・こうたろう)
警察省官房室のキャリアで公安部の元部長。サクラ創設にも関わる。警察省のキャリアでありながら、評議会や堤 嶺二に情報を流していた。自らの死を偽装した事で、世間的には自殺した事になっている。日本に誇りと自信を取り戻させることを目的に、新たな組織を作ろうとしている。
堤 貴也(つつみ・たかや)
評議会のトップ。「ユニフィケーションワールド」という理想を掲げ、世界を一つにする革命を起こそうとしている。評議会を捨て、北方連合の幹部に就任。
堤 嶺二(つつみ・れいじ)
元評議会のメンバーで堤 貴也の息子。外患誘致罪で収監されている死刑囚。サヴァン症候群であり、世界中に溢れている情報を数字に置き換えて正確な答えを導き出せる。外の世界の情報量の多さに疲弊し、自ら望んで収監されている。
外患誘致罪とは
外国と通じて日本に戦争を仕掛けさせた罪状。堤 嶺二は、我妻からの情報を北方連合と北米連合にリークし戦争の一方手前まで加担した。たった一人でワールド・リフォーミングを崩壊させようとした事で、その能力が世界中から注目されている。
※公式な記録からは消されている
工藤 祐(くどう・ゆう)
ハーバード大学卒業の帰国子女。若干18歳で大学の全過程を終了し、卒業後は金融業界で数々の実績を残すが、堤 貴也に出会い傾倒。評議会に入る。
周 康哉(あまね・やすちか)
裕福な家柄だが父親を憎んでいてる。評議会を裏切る可能性が高い人物としてマークされ、組織の中で処分が検討される。お互いにメリットがある事から三栖と行動を共にしていたが、徐々に信頼関係が生まれ三栖と共に評議会を抜けた。
三栖公俊(みす・きみとし)
元評議会の幹部で、元国際指名手配犯。貧しい家に育ち、幼い頃に母親が一家心中を図るが一人生き残る。組織から排除されそうになった周をかばい、評議会を裏切り周と組織を抜ける。
白崎 護(しらさき・まもる)
公安四係のエース。同僚は高野優太(たかの・ゆうた)。幼い頃に家族を亡くし、孤児院で育つ。そこで悠里淮斗と出会い親友に。引きこもりの淮斗の面倒を見ながら、公安の激務をこなしていたが、要人警護の任務で刑務官殺しの容疑をかけられてしまう。
悠里淮斗(ゆうり・かいと)
“フリューリング”として活動していた、凄腕ハッカー。同居している白崎 護とは孤児院で出会い親友に。ある事件をきっかけに、引きこもりになる。
悠里春斗(ゆうり・はると)
悠里淮斗の弟。白崎 護と同じ孤児院で出会い、淮斗も一緒によく3人で遊んでいたが……
人物相関図
見所ポイント
今回の見所は以下の3点です☆
- かつて栄華を極めた組織、評議会の行く末はどうなるのか?
- 個人での活動に限界を感じ、燻っていた三栖と周の行き着く先はどこか?
- 白崎 護が見つけた生きる理由とは何か?
評議会や公安の話がメインのためアクションもふんだんに盛り込まれているが、それよりも注目したいのは人間模様である。
舞台『メサイア-紫微ノ章-』はメサイアシリーズにおける、最も重要な分岐点の話である。『紫微ノ章』を知っているのと知らないのとでは、今後のメサイアシリーズを見る中で思い入れの度合いが違ってくる事は間違いない。
メサイアシリーズはいわゆる勧善懲悪ものとは一線を画す部分があり、対立する組織に属する人間の背景も作り込まれている。際立って魅力的なのが、原作には登場しない完全オリジナルキャラクターの三栖と周だ。
初登場でこそサクラの敵として登場するが、登場回数を増すごとに人間としての魅力が深堀されていく。三栖と周が天才的な能力に恵まれた人間ではなく、個人の力に限界を感じ苦悩する様子や、自分に降りかかる理不尽な出来事が見ている人の共感を呼ぶのだろう。
舞台『メサイア-紫微ノ章-』キャスト
白崎 護(しらさき・まもる)役
赤澤 燈(あかざわ・ともる)
1990年3月14日
・ミュージカル『テニスの王子様』
2ndシーズン 芥川慈郎 役
・「クジラの子らは砂上に歌う」
チャクロ 役
・MANKAI STAGE『A3!』
三好一成 役
・舞台『戦刻ナイトブラッド』
豊臣秀吉 役
悠里 淮斗(ゆうり・かいと)役
廣瀬大介(ひろせ・だいすけ)
1991年6月30日
・ミュージカル『テニスの王子様』
・ミュージカル『薄桜鬼』シリーズ
沖田総司 役
・舞台『刀剣乱舞』
一期一振 役
声優
・『A3!』斑鳩三角 役
・『王室教師ハイネ』
※2017年より声優に転向
三栖 公俊(みす・きみとし)役
中村龍介(なかむら・りゅうすけ)
1985年2月12日
・『最遊記歌劇伝-Dead or Alive-』
清一色 役
・舞台『インフェルノ』
ブラック・サンタ 役
周 康哉(あまね・やすちか)役
玉城裕規(たまき・ゆうき)
1985年12月17日
・舞台『弱虫ペダル』東堂尽八 役
(2012年〜2013年
インターハイ篇 The First Resultまで)
・舞台『曇天に笑う』曇天火 役
・ミュージカル
『黒執事 〜NOAH’S ARK CIRCUS〜』
スネーク 役
・舞台『刀剣乱舞』小烏丸 役
堤 嶺二(つつみ れいじ)役
平野 良(ひらの・りょう)
・ミュージカル 『テニスの王子様 』
1stシーズン 一氏ユウジ(Aキャスト) 役
・『ふしぎ遊戯』鬼宿 役
舞台 (初演・朱雀編・青龍編)
ミュージカル(朱ノ章・蒼ノ章)
・舞台『インフェルノ』 ノエル 役
・ミュージカル『さよならソルシエ』
・ミュージカル『憂国のモリアーティ』
工藤 祐(くどう・ゆう)役
松本寛也(まつもと・ひろや)
1986年6月21日
ホシ★ミナト 役
・スタンレーの魔女 後藤 役
定石 充(さだいし・みつる)役
六本木康弘(ろっぽんぎ・やすひろ)
1984年8月19日
・仮面ライダードライブ(特殊部隊隊長 役)
・ミュージカル『薄桜鬼』風間千景篇
(2014年5月16日〜6月1日)
岸谷 利也(きしたに・としや)役
新田健太(にった・けんた)
1985年8月22日
トオル 役
・舞台『インフェルノ』 アンク 役
高野優太(たかの・ゆうた)役
宮﨑秋人(みやざき・しゅうと)
1990年9月3日
・ミュージカル『薄桜鬼』シリーズ
永倉新八 役
・舞台『弱虫ペダル』シリーズ
新開隼人 役
・舞台 『東京喰種』
永近英良 役
・舞台『FAIRY TAIL』
ナツ・ドラグニル 役
・舞台『青の祓魔師』奥村雪男 役
(京都紅蓮篇・島根イルミナティ篇)
※2015年D-BOYSに加入
悠里春斗(ゆうり・ はると)役
北村 諒(きたむら・りょう)
1991年1月25日
・舞台『弱虫ペダル』シリーズ
東堂尽八 役
・舞台『刀剣乱舞 虚伝 燃ゆる本能寺』
薬研藤四郎 役
・あんさんぶるスターズ!オン・ステージ
鳴上嵐 役
・舞台『青の祓魔師』奥村燐 役
(京都紅蓮篇・島根イルミナティ篇)
・七つの大罪 The STAGE
ゴウセル 役
・おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME3〜
一松 役
・舞台「憂国のモリアーティ」
我妻 鉱太郎(あがつま こうたろう)
金山一彦(かなやま・かずひこ)
1967年8月16日
・ドラマ『警視庁ゼロ係〜生活安全課
なんでも相談室〜 SEASON4』
中谷恭一 役
『サギデカ』三島和敏 役
舞台『メサイア-紫微ノ章-』公演概要
公演日:2014年8月20日〜24日
場所:サンシャイン劇場
脚本:毛利亘宏
演出:御笠ノ忠次
殺陣:六本木康弘
総合プロデューサー:萩原直子
製作:CLIE
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