舞台『メサイア-白銀ノ章-』
メサイア・プロジェクトまとめ
舞台『メサイア-白銀ノ章-』
このブログでは、舞台『メサイア -白銀ノ章-』についての世界観や舞台中の難しいセリフを分かりやすくまとめています。
時系列では、メサイアシリーズ3番目のお話になります。
こんな人にオススメです
- 司馬柊介と五条颯真の卒業ミッションが見たい
- 海棠鋭利と御津見珀のペアが好き
- 「白銀ノ章」をサクッと知りたい
- 「白銀ノ章」を解説して欲しい
メサイア・プロジェクトまとめ 舞台『メサイア-白銀ノ章-』
introduction
軍事協定「ワールド・リフォーミング」により、世界各国が大幅な軍縮と兵器の開発禁止に調印。世界から戦争が消えた。
しかし、有史以来争いを続けてきた人間が戦争を捨てることはなかった。
戦争は今も続いている、スパイによる情報戦争に形を変えて。
story
諜報機関を持たない日本では、これらの勢力に対峙するため国家最高機密、警察省警備局特別公安五係、通称“サクラ”が創設された。
サクラは機密学校チャーチにより育成される。スカウトによりチャーチに入学すると、強制的にメサイアとして2人1組のペアを組まされ寝食を共にする事になる。相手は選べない。
サクラとして必要なあらゆる情報と知識を、実戦さながらのミッションに挑みなから身につける。そして、自分の身に起きた圧倒的な絶望と折り合いをつけながら、メサイアとしての絆を深めていくサクラ候補生……
司馬柊介(しば・しゅうすけ)と五条颯真(ごじょう・そうま)
海棠鋭利(かいどう・えいり)と御津見珀(みつみ・はく)
前回の、カラチョフ共和国機密事項“GRACE”に関する情報を入手するというミッションで、北方連合の計画が判明。
北方連合は、痛覚を消し去り治癒力を高め人間をゾンビ化する薬を開発。そしてカラチョフ共和国を使い、日本侵略を目論んでいた。
日本での活動の窓口となっているのが、評議会。
しかし、評議会は派閥割れにより内部は空中分解寸前。評議会トップの堤 貴也(つつみ・たかや)の側近である、御伯(みかみ)と工藤が小競り合いを起こし、お互いの思惑により、三栖と周を巻き込みながらサクラを内部から潰す計画が企てられる。
そんな中、柊介と颯真に卒業ミッションの指令が下る。
一嶋不在の中行われる卒業ミッション。
鋭利と珀の協力により、ミッションクリアを目指す柊介と颯真だったが、お互いに不信感を抱かせる事件が起き、疑心暗鬼に陥ってしまう。
二人はもう一度、メサイアとしての絆を取り戻し、チャーチを無事卒業する事ができるのか……。
用語解説
ここからは、舞台『メサイア -白銀ノ章-』をより楽しむために、舞台中で登場する用語について1つ1つ丁寧に解説していきます。
先にアップしてある記事と重複している部分もありますが、シリーズの進行具合に合わせて追加修正しています。
軍事協定「ワールド・リフォーミング」
世界各国が大幅な軍縮と兵器の開発禁止に調印した軍事条約。期限は10年。 再調印の是非を問う世界会議が開催を控えている。
チャーチ
"サクラ"を育成する機密学校。チャーチではサクラ候補生として2人1組のペアを組み実践さながらのミッションに挑みながら、あらゆる技術と知識を身につける。
チャーチ鉄の掟
サクラを育成するための学校、通称「チャーチ」の絶対規律
1.生徒(サクラ)は、「チャーチ」について沈黙を守らなければならない。
2.生徒(サクラ)は、「チャーチ」を出れば二度と接触してはならない。
3.生徒(サクラ)は、任務に失敗した生徒(サクラ)を救助してはならない。
4.生徒(サクラ)は、友人や恋人になってはならない。
ただ一人、例外を除いて。
それが、「メサイア」。
メサイア
メサイアとは誰からも救われることのない存在であるサクラを唯一救う事を許された存在。サクラが任務に失敗したからといって国はサクラを助けない。他のサクラも救出には向かわない。任務の失敗は死を意味する。
「任務に失敗した時は、どんな事があっても互いを救う」。
この約束を取り交わした相手を絶望的な状況から救い出してくれる「救世主」になぞらえ、 "メサイア "と呼ぶ。
互いにとって己の助けとなるメサイアの存在は、底なしの闇と死の恐怖に立ち向かいながら、生き抜くための理由であり心の拠り所でもある。
※メサイアがいなければチャーチを卒業する事は出来ない。
※メサイアがサクラを救うのは義務ではなく権利。
※チャーチに入学すると、強制的にメサイアとして2人1組のペアを組まされ寝食を共にする事になる。相手は選べない。
※卒業試験前のメサイア同士は別室になる。
サクラ
軍事協定「ワールド・リフォーミング」後、日本には世界に対抗できる諜報機関や防諜機関が存在しないため国土防衛のため急ピッチで作られた非合法のスパイ組織。
公安五係に所属する公安工作員の通称。
サクラは国籍も過去の経歴も抹消され、この国から消された存在。仮に任務中に死亡しても一切の証拠を残してはならない。
特別殺人権が与えられ闇に潜みこの国に潜む闇を抹殺する。
通常、任務に失敗したサクラを国家が助ける事はない。サクラの如く散る、その日まで、任務をまっとうするという刹那的な生き様を、桜の花の散りゆく姿に例えて〝サクラ〟と呼ばれている。
※サクラの存在は公安にも秘密
北方連合
ユーラシア大陸の東側のほぼ全ての国家が参加する超大国。軍備推奨派の急先鋒。カラチョフ共和国をけしかけ日本を侵略するよう働きかけている。
評議会
反政府革命組織のテロリスト集団。軍縮による国力の低下を憂い、強い日本を取り戻す事が目的。しかし、内部分裂が表面化。北方連合の日本での活動の窓口。
カラチョフ共和国
かつての中国共産党を倒し樹立された新政府。内戦で国内は荒廃し治安が悪く、社会主義の移行が進んでおらず国力は最底辺のまま。内乱の傷が深く北方連合の援助なしでは国として成り立たない。現状は北方連合の傀儡国家。
G
北方連合が開発した、痛覚を消し去り治癒力を高め人間をゾンビ化させる薬。カラチョフ共和国を使って日本を侵略しようと提供した、謎の開発兵器の名称“GRACE”の頭文字をとって“G”と呼ばれている。
ヘイハイズ
カラチョフ共和国の一人っ子政策により出生届を出されなかった戸籍を持たない子供たち。正式な数は数千万人とされる。
暗渠(あんきょ)
排水溝と呼ばれる警察省管轄のデータベースの最深部にある、厳重なセキュリティが施されたデータベース。超機密事項が隠されているというが……。
人物解説
司馬柊介(しば・しゅうすけ)
サクラ候補生。今作でチャーチを卒業。
元メサイア:堺
元国際検事で、ルールや規則を重視する真面目な性格。北の陰謀に巻き込まれ、仲間を失い法曹界からも事実上の追放に追い込まれる。絶望のどん底にいた所を一嶋のスカウトを受けチャーチに入学。暗号解読や情報分析を得意とする。チャーチ入学前の一件以来、全てに絶望し心を閉ざしていたが、颯真との出会いで笑顔を取り戻す。一度心を開いた相手には冗談を言ったりもする。
柊介が巻き込まれた事件について
「TM社企業スパイ事件」(TM社産業裁判事件)
北方連合のスパイにより、IT系最大手・TM社の情報が数年間に及び北に流された企業スパイ事件。盗まれた情報は、サイバーテロや強力なコンピューターウィルス、国家機密レベル情報のクラッキングなどに技術転用されていた。
この事件の裁判は、国際司法裁判所に委ねられ、大弁護団と大検事団のバトルになった。
更に、北米連合が権利を買おうとしていた気象衛星用の画像解析プログラムを軍事転用していた事が発覚し、北米主導の国際裁判に発展。有罪判決が確実視されていたが、裁判長の事故死、裁判官補佐の自殺に続き陪審員の多くが行方不明、もしくは大怪我をおうなどの不振な事件が相次いだ。
その時、担当していた検事の一人が司馬柊介。
五条颯真(ごじょう・そうま)
バンダナがトレードマークのサクラ候補生。今作でチャーチを卒業。
元メサイア:楠瀬遥輝(チャーチに潜入したカラチョフ共和国の工作員だった)
元体育教師。子どもが好きで児童院の職員に転職するが、勤めていた児童院が北の諜報員による組織だった事から陰謀に巻き込まれ警察に連行される。取調べの最中に一嶋のスカウトを受けチャーチに入学。情に厚く、兄貴肌で明朗快活な性格。
堤 貴也(つつみ・たかや)
評議会のトップ。「ユニフィケーションワールド」という理想を掲げ、世界を一つにする革命を起こそうとしている。公安時代の一嶋の先輩。
周 康哉(あまね・やすちか)
評議会を裏切る可能性が高い人物としてマークされ、組織の中で処分が検討される。評議会の忠誠心を見せるため、サクラを潰すよう御伯にけしかけられる。裕福な家柄だが父親を憎んでいて、自分の力だけで何とかしようとする事にこだわる。
桧賀山 純也(ひがやま・じゅんや)
元ジャーナリストの評議会メンバー。直接のクライアントであるカラチョフを飛び越え、北方連合と繋がっていた。
人物相関図
豆知識
・冒頭、柊介が読んでいたのは『WHY AMERICANS HATE POLITICS』という洋書。同じ表紙の本はAmazonで見つけられなかったが、タイトルと著者が同じなので表紙が変更されている可能性あり。
・ヒーローショーネタの話で柊介がブラックが好きと言ったのは、自身が『天装戦隊ゴセイジャー』でゴセイブラック役だったから。御津見珀 役の小野健斗は 『天装戦隊ゴセイジャー』ゴセイブルー役だった。
見所ポイント
一番の見所は、柊介と颯真のチャーチ卒業である。舞台上で二人揃った姿が見られるのは、今の所これが最後となっている。
今回の作品から脚本が毛利亘宏になり作品に厚みが増した。キャラクターを活かしたストリー構成になっているので、感情の揺さぶりがある。
また、今回からアクションとして殺陣師の六本木康弘が参加しており、Gロッソの大きな空間を使ったアクションは見応えがある。今作では評議会メンバーの定石 充として俳優出演もしている。堤 貴也に投げ飛ばされるシーンはお見事。
橋本祥平が新人サクラ候補生、希代役で出演しており、自身が役者を志すきっかけとなった、ミュージカル『薄桜鬼』シリーズの主演、松田 凌との共演が見られるのもポイントである。橋本祥平は後に、斎藤一の役を継承する事になる。
今作では、三栖と周が自分が属している組織に不信感を募らせるきっかけが描かれている。今まで周の三栖に対する感情がはっきりしなかったが、この回をきっかけに相棒としてお互いが対等な関係を築けた事が伺える。
この時ではまだ明かされていないが、座談会での堤 貴也(父)と周(息子)が隣に座っていて、お互いがお互いの役をやりたいと発言しているのも貴重なシーンである。
舞台『メサイア-白銀ノ章-』キャスト
司馬 柊介(しば・しゅうすけ)役
浜尾京介(はまお・きょうすけ)
1991年6月25日
・ミュージカル『テニスの王子様』1st
青学4代目・菊丸英二 役
・映画 『タクミくんシリーズ2〜5』
葉山託生 役
・『天装戦隊ゴセイジャー』
アグリ/ゴセイブラック 役
・2014年2月に芸能界引退。
五条 颯真(ごじょう・そうま)役
太田基裕(おおた・もとひろ)
1987年1月19日
・ミュージカル 『テニスの王子様』 1st
伊武深司 役
・舞台『弱虫ペダル』
今泉俊輔 役
(2012年〜2016年
〜総北新世代、始動〜まで)
・ミュージカル『刀剣乱舞』
千子村正 役
海棠 鋭利(かいどう・えいり)役
松田凌(まつだ・りょう)
1991年9月13日
・ミュージカル『薄桜鬼』シリーズ
斎藤一 役
(シリーズ出演は2012年〜
風間千景篇の2014年まで)
・舞台『K』伊佐那社 役
・テレビドラマ『男水!』
榊秀平 役
御津見 珀(みつみ・はく)役
小野健斗(おの・けんと)
1989年8月9日
・ミュージカル『テニスの王子様』 1st
柳蓮二 役
・ミュージカル『薄桜鬼』 シリーズ
原田左之助 役
(シリーズ出演は2012年〜
HAKU-MYU LIVEの2014年まで)
・『天装戦隊ゴセイジャー』
ハイド / ゴセイブルー 役
三栖 公俊(みす・きみとし)役
中村龍介(なかむら・りゅうすけ)
1985年2月12日
・『最遊記歌劇伝-Dead or Alive-』
清一色 役
・舞台『インフェルノ』
ブラック・サンタ 役
周 康哉(あまね・やすちか)役
玉城裕規(たまき・ゆうき)
1985年12月17日
・舞台『弱虫ペダル』東堂尽八 役
(2012年〜2013年
インターハイ篇 The First Resultまで)
・舞台『曇天に笑う』曇天火 役
・ミュージカル
『黒執事 〜NOAH’S ARK CIRCUS〜』
スネーク 役
・舞台『刀剣乱舞』小烏丸 役
定石 充(さだいし・みつる)役
六本木康弘(ろっぽんぎ・やすひろ)
1984年8月19日
・仮面ライダードライブ(特殊部隊隊長 役)
・ミュージカル『薄桜鬼』風間千景篇
(2014年5月16日〜6月1日)
岸谷 利也(きしたに・としや)役
新田健太(にった・けんた)
1985年8月22日
トオル 役
・舞台『インフェルノ』 アンク 役
御伯 省吾(みかみ・しょうご)役
藤田玲(ふじた・れい)
1988年9月6日
・「Club SLAZY」 Odds 役
・MANKAI STAGE「A3!」
古市左京 役
工藤 祐(くどう・ゆう)役
松本寛也(まつもと・ひろや)
1986年6月21日
ホシ★ミナト 役
・スタンレーの魔女 後藤 役
一嶋 晴海(いちじま・はるうみ)役
内田裕也(うちだ・ゆうや)
1974年7月22日
※旧芸名:中原裕也
・舞台『青の青の祓魔師』
・舞台『銀河英雄伝説 輝く星 闇を裂いて』
リューネブルク 役
堤 貴也(つつみ・たかや)役
井上和彦(いのうえ・かずひこ)
1954年3月26日
声優
・サイボーグ009(島村ジョー)
希代 役 橋本祥平
君村 役 田中順也
江宮 役 尾関俊和
舞台『メサイア-白銀ノ章-』公演概要
公演日:2014年1月15日〜19日
場所:シアターGロッソ
脚本:毛利亘宏
演出:御笠ノ忠次
殺陣:六本木康弘
総合プロデューサー:萩原直子
製作:CLIE
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