舞台『メサイア-翡翠ノ章-』（後編）

メサイア・プロジェクトまとめ舞台『メサイア-翡翠ノ章-』（後編）

このブログでは、舞台『メサイア -翡翠ノ章-』についてまとめています。ネタバレ含みますので、ご注意下さい。

長くなりますので、お時間がある時にどうぞ。

時系列では、メサイア 章シリーズ6番目のお話になります。

後編は、考察してみました。詳しくは目次をご参考下さい。

舞台『メサイア-翡翠ノ章-』考察など 

「私は盲目であったが今は見える」の意味

ヨハネ第９章２５節「私は盲目であったが今は見える」という一文が、どう物語に絡んでいるのか分からなかったので、調べてみました。

イエスにより生まれつきの盲人が開眼し、人生が変わるが光が与えられた者に対し、その光を奪おうとする闇も現れるといった教えだと、解釈しました。 

そして、鋭利・珀・珀の兄の御津見 琮にぴったり当てはまる事に気づきました。

今までも、珀のメサイアが決まると、御津見 琮が現れそれを奪ってきました。

そんな、珀の元に強力な光が現れます。

海堂鋭利、「絶対に死なない男」というジンクスを持つ、珀にとってより強力な光です。

光が強くなればなるほど、闇も濃くなる。

“自分が「絶対に死なない男」のジンクスを持つのは、珀の持つ「相棒が必ず死ぬ男」というジンクスに対するものだと思っていたが、珀につきまとう闇（原因）を乗り越えるためだという事が分かった”

という鋭利からのメッセージだったのだと思います。

なので、「私は盲目であったが今は見える」という鋭利からのメッセージを、珀が「チャーチに裏切り者がいる」と解釈したのは、間違いであり。

頭の回転が早く、いつも冷静な珀が鋭利に関する事となると、冷静さを失い正しい判断ができなくなるという演出なのでは？

と思ってしまいました。

さらに、ヨハネ第９章２５節「私は盲目であったが今は見える」の一文は、デビッド・フィンチャー監督の『ゲーム』という映画でも引用されています。

『ゲーム』では、主人公が屋上から飛び降りるけど、どんでん返しがあり実は生きていたという話だったと思うのですが……

もしかしたら、鋭利は珀に『本当は生きている』というのを伝えたかったのかな？？

演出の西森英行は高校教師だった

『翡翠ノ章』DVDに収録されている千秋楽カーテンコールにて、3月まで学校の先生をしていた、というお話をされています。

12年間勤めた高校教師を辞めて、翡翠ノの章の演出に臨んだようです。

【ご挨拶】私、西森英行は今年度いっぱいを持ちまして、12年間国語教師として教壇に立たせて頂いた私立駒場学園高等学校を卒業します。3月5日の卒業式で、僕も愛してやまないこの学校から卒業です。改めて、お世話になった全ての方々への言葉をまとめます。明日は高校教師最後の授業。感謝と共に。

— 西森英行 (@nishimori__hide) February 25, 2015

海堂鋭利の死から始まる物語

 『翡翠ノ章』は海棠鋭利の葬儀から始まります。

いきなり主役の死を見せられてビックリしますが、「絶対に死なない男」というジンクスを持つ鋭利の葬儀から始まるのは面白いなと思いました。 

間宮星廉の揺れる思い

『影青ノ章』では悠里に拒絶され、次にメサイアを組んだ有賀からもドライな対応をされる間宮はいつもどこか寂しいそうで、思えばこの頃から『鋼ノ章』の結末に向けて揺れていたんだなと思いました。

耳が非常に良いので、“音”で相手の感情が分かってしまい、いつも人に遠慮して生きてきた事が伺えます。優しすぎる性格が故に、たくさん傷ついてきた人なのだと思いました。

改めて間宮の登場シーンから見返してみると、あの結末を最初から背負わされていた登場人物だったという事がよく分かりました。

三栖と珀のペア

三栖と珀は、一時的ではありますが相棒を失ったもの同士のペアでもあり、かなり珍しい組み合わせです。

キャンディーとオーボエケース

原作の小説では、珀の兄・御津見 琮との思い出の品で、珀だけに分かるメッセージとして使っていました。

舞台『メサイア-翡翠ノ章-』キャスト

海棠鋭利（かいどう えいり）役

松田 凌（まつだ・りょう）

1991年9月13日

・ミュージカル『薄桜鬼』シリーズ

　斎藤一 役

（シリーズ出演は2012年〜

　風間千景篇の2014年まで）

・舞台『K』伊佐那社 役

・テレビドラマ『男水!』

　榊秀平 役

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御津見 珀（みつみ・はく)役 

小野健斗（おの・けんと）

1989年8月9日

・ミュージカル『テニスの王子様』 1st

　柳蓮二 役

・ミュージカル『薄桜鬼』 シリーズ

　原田左之助 役

（シリーズ出演は2012年〜

　HAKU-MYU LIVEの2014年まで）

・『天装戦隊ゴセイジャー』

　ハイド / ゴセイブルー 役

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三栖 公俊（みす・きみとし）役 

中村龍介（なかむら・りゅうすけ）

1985年2月12日

・『最遊記歌劇伝－Dead or Alive－』

　清一色 役

・舞台『インフェルノ』

　ブラック・サンタ 役

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白崎 護（しらさき・まもる）役

赤澤 燈（あかざわ・ともる）

1990年3月14日

・ミュージカル『テニスの王子様』

　2ndシーズン 芥川慈郎 役

・『クジラの子らは砂上に歌う』

　チャクロ 役

・MANKAI STAGE『A3!』 

　三好一成 役

・舞台『戦刻ナイトブラッド』

　豊臣秀吉 役

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悠里 淮斗（ゆうり・かいと）役

廣瀬大介（ひろせ・だいすけ）

1991年6月30日

・ミュージカル『テニスの王子様』

　2ndシーズン  木更津淳 / 木更津亮 役

・ミュージカル『薄桜鬼』シリーズ

　沖田総司 役

・舞台『刀剣乱舞』 

　一期一振 役

声優

・『A3!』斑鳩三角

・『王室教師ハイネ』

　レオンハルト・フォン・グランツライヒ

※2017年より声優に転向

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間宮星廉（まみや・せいれん）役

染谷俊之（そめや・としゆき）

1987年12月17日

・ミュージカル『テニスの王子様』

　2ndシーズン　平古場凛 役

・舞台『弱虫ペダル インターハイ篇

 The Second Order』

　石垣光太郎 役

・舞台『刀剣乱舞 虚伝 -燃ゆる本能寺』

　 鶴丸国永 役

・テレビ『御茶ノ水ロック』

　片山亮 役

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有賀 涼（ありが・りょう）役

井澤勇貴（いざわ・ゆうき）

1992年11月26日

・『Club SLAZY』

　遠藤 ／ End 役

・ミュージカル『薄桜鬼 藤堂平助篇』

　土方歳三 役

・『おそ松さん on STAGE 〜SIX MEN’S SHOW TIME〜』

　おそ松（F6） 役

・Acrobat Stage「Infini-T Force」

　ガッチャマン／鷲尾健 役

・ドラマ『マジで航海してます。』

　木暮健介 役

・映画『HiGH&LOW THE MOVIE 2 

　 END OF SKY』

　吽形 役

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神北竜二（かみきた・りゅうじ）役

郷本直也（ごうもと・なおや）

1980年4月25日

・ミュージカル 『テニスの王子様』

　1st　海堂薫 役

・ROCK MUSICAL BLEACH -

　檜佐木修兵 役

・舞台『弱虫ペダル』 

　金城真護 役

・ミュージカル『薄桜鬼』 

　天霧九寿 役

・舞台『幽☆遊☆白書』

　桑原和真 役

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黒子（くろこ）役

小谷嘉一（こたに・よしかず）

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我妻 鉱太郎（あがつま・こうたろう）役

金山一彦（かなやま・かずひこ）

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志倉一仁（しくら・かずひと）役

大澄賢也（おおすみ・けんや）

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御津見 琮（みつみ・そう）役

寿里（じゅり）

舞台『メサイア-翡翠ノ章-』人物相関図  

舞台『メサイア-翡翠ノ章-』公演概要

公演日

東京公演：2015年5月13日〜24日

場所：サンシャイン劇場

神戸公演：2015年5月30日〜31日

場所：新神戸オリエンタル劇場

原案：高殿円（メサイア警備局特別公安五係）

脚本：毛利亘宏（少年社中）

演出：西森英行（Innocent Sphere）

殺陣：六本木康弘

製作：CLIE 

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